王国内でも最高クラスの剣士の一人で、『元』王国騎士団第五部隊長。

幼い頃に両親を失い、たった一人の肉親である妹を守るためだけに剣技を鍛えてきたが、
その妹も三年前の戦争によって既に死亡しており、その剣を振るう理由を見失っている。

現在は騎士団を脱退し、冒険者(所謂、何でも屋)として生活をしているが収入はもちろん少なく、
仕事の斡旋業を営むセレニアとアルテの父ガライのつてで日銭を稼ぐ、その日暮らしの生活である。

いつもどこかやる気無さ気な態度をしており、雲のような掴み所の無さを見せる。

普段は言葉遣いが悪く、行動もいい加減ではあるが、本気で困っている人を見ると
見過ごす事が出来ないという人の良さも持っている。

また、いざという時にはどんな事があっても目的を果たす頼りになる男でもあり、
そのためか街の人々からの信用も厚い。
   




既に滅んでいるはずの『仔竜』を何処からか発見し、人知れず育てようとしていた少女。

性格は、明るく元気で天真爛漫。
精神的にも年齢的にも、クロイスの死んだ妹を彷彿とさせる所がある。

クロイスは彼女や『仔竜』との関わりを経て、失っていた様々な物を取り戻していく。

ちなみに、いい加減な素振りを見せながらも、影で自分と『仔竜』のために
色々と動いてくれているクロイスに、彼女も実の兄に対するような好意を持っている

   






クロイス達が暮らしている王国のプリンセス。

城内に閉じ籠もるよりも外に出る事を望み、小さな頃から度々城を抜け出しては
王都の子供達と遊んでいた。

クロイスとはその頃に知り合い、幼馴染で友人という関係を続けている。

ただ、メティス自身はクロイスに幾度か危機を救われた事もあり、
限りなく恋愛感情に近い好意を持っている。

なお、その気さくな性格のためか、王国内での人気は非常に高い。

    





名門ネーヴル家の使用人で、クロイスとは幼馴染の関係。

三度の飯より掃除が大好きで、暇さえあれば常に何処か掃除している。

気は人一倍強いが、いささか天然気味。
クロイスにからかわれるとすぐに頭に血が上り、箒を力一杯振り回すが貧血気味のため
「ふにゅ〜…世界が回る〜」……そして倒れる。
また、時々変な歌を歌う癖がある。

両親は生まれて間も無い頃に他界しており、最後の肉親であった弟もとある病で亡くしている。

なお、ミルはどちらかといえば『ちびっこ』の部類に属し、背が小さい事を非常に気にしている。
     





レアが『仔竜』とはぐれた時に、『仔竜』を匿ってくれた女の子。

あまり自分の事を話そうとせず、何処か他人との関わりを避けようとしている節もある。
だからといって人を嫌っている素振りは特に無く、時には必要以上の優しさを見せる場合もある
何処か不思議な雰囲気を持った少女。

クロイスと親しくなっていくに従って、徐々に本当の自分を見せるようになっていく。

また、人の温もりを求めているのか、大人しくはあるものの、非常に甘えたがり。
 





王都の端で営業している、知る人ぞ知る酒場『oasis』の看板娘。

夜中に集う荒くれ者達を軽々と従えてしまう元気さと気丈さを兼ね備えた女性。

得意な物は料理と愛想笑い。
道理を弁えない人間に対しては、笑顔で容赦なく熱湯をぶっかける事も。

『oasis』はクロイスの行き付けであり、いわば常連である。
もっとも、支払いは常にツケなのだが…。

なお、王国騎士団部隊長のアルテ(妹)とは双子の関係にある。
 





女だてらにクロイスと同じ部隊長の座に着いた女性。

ただし、どちらかといえば甲冑よりもドレスの方が似合うであろう外見と女らしさを持っている。

両親を失いながらも強くなろうと頑張っていたクロイスの事を昔からよく知っており、
自らの目標として追い続けてきた頑張り屋。

そんな彼女ではあるが、本当は甲冑を脱いだ瞬間一歩後ろに下がってしまうような、
大人しい性格の持ち主である。

なお、王国の端にある酒場『oasis』の看板娘セレニア(姉)とは双子の関係にある。
 





王国騎士団団長で、クロイスとはかつての部隊長仲間でありライバル。

真面目で紳士的な性格ではあるが、意外に気さくで部下や国王からの信頼も厚い。
また、騎士としての誇り・忠誠心は共に高く、与えられた仕事は確実にこなす。

しかし、ただ与えられた任務を忠実にこなすだけの堅物ではなく、
それが国に対して有益でないと判断した場合や、力無き誰かを苦しめる事になってしまう場合には、
臨機応変な判断でもって自由に行動を行い、またそれを完遂出来るだけの能力をも兼ね備えている。
 
 



セレニアとアルテの父親で、酒場『oasis』のオーナー。

クロイスがまだ幼かった頃から知っており、何かと気にかけてくれる。

また、副業として斡旋業もやっており、昼間は酒場ではなく冒険者の窓口となっている。

元は、力自慢の傭兵。
豪快にして面倒見のよい筋骨隆々なオヤジで、戦士としての腕はAクラス。
ただし、全盛期の『本気』になったクロイスには及ばない。
 
 



ミルが働く屋敷の主。

王家が抱える魔法研究機関の最高責任者であると共に、
魔法研究の権威としても広くその名を知られている。

また、その権力は国王に次ぐとまで言われている。
 
 



メティスの父親で、この国の国王。

武に優れている訳ではないが、優れた政治手腕とその懐の深さで、
国民全体に慕われている稀代の名君。

彼にとって最も大切なものはまず自国の民なので、
彼らを守るためならば時として非情に見える行為も厭わない。

そんな彼の口調には常に他者への慈しみが込められているが、
責められるべき行為が行われた時には、雷のごとき鋭さをもって叩き落される。

また、娘に対してもかなり甘い所を持っているが、それでも国と天秤にかければ迷わず国を選び、
国民や臣下の言葉にもしっかり耳を貸す、公平さを重んじる王でもある。

権力を使う事そのものに躊躇はないが、権力で全てを抑えられるとは思っていない。
力なき正義、正義なき力、その無力さをよく知っている人物である。